風の便り NO.1

 久しぶり~ と声をかけあって始まった「第2回役員・理事会」です。もちろん多くの理事さんは「初めまして」なのですが。前年度3月の役員・理事会から今年度の役員・理事会、総会と新型コロナウイルスの影響で開催できず、本当に久しぶりなのです。

 この会は、今年度前半の状況報告と「後半の活動をどうするか」というのが主な議題でした。活発な意見交換がなされ、全体に「どうしたら活動を再開できるか」という姿勢があり、心強く感じました。実は、「こんな状況なので活動は無理だろう」という意見が強いと、「子ども会活動はコロナにとどめをさされるのではないか」という危惧があったからです。全国的に子ども会活動が衰退傾向にあります。全国の今の状況は分かりませんが、今回の件をきっかけに、「無理して活動する必要があるのか」という流れができると、本当に子ども会は死にます。幸いにも、三豊市では「大変だが、何とか工夫をして子ども広場を開催しよう」ということになりました。

 昨年度まで勤めていた図書館で、新型コロナウイルスが広がりだした3月、市民から「何で図書館を開けているんだ。コロナを甘く見ているのか。命を軽視しているのか」と言われました。巷では「経済を重視して、人の命を軽視するのか。どっちが大事なのだ」という意見をよく耳にします。「人の命」と「人の営み(経済)」はどちらも大事です。「どちらをとるか」という二者択一の問題ではないのです。

 「楕円の思想」というものがあります。これは、故大平正芳氏がとても大切にしていた考え方です。AとBという対立する命題がある場合、これを中心が1つしかない「円」だと考えると、どちらをとるかという二者択一になり、対立するだけです。これを中心が2つある楕円と考えると、包括的な解決方法を考え出すことができる、そんな考え方です。今のこの状況こそ、この「楕円の思想」が大切ではないかと思うのです。

 11月15日に開催予定の「子ども広場(不動の滝)」が万全の対策で実施され、今、様々な活動が制限されている子どもたちの元気な姿が見られるといいな、と思っています。  (文責 推進委員 安藤)

 

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